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気軽にやれて心肺機能向上に有効なトレーニングとは

更新日:11月26日

 突然ですが、あなたは気軽にやれて心肺機能向上に有効なトレーニングをご存じでしょうか。

 

 それは200m×5本というトレーニングです。

 

 この200m×5本というトレーニングは中高生の中では非常に一般的な練習であり、多くの人が効果を感じているトレーニングです。

 

 我々市民ランナーは、陸上未経験からダイエット目的、健康維持目的でランニングを始められて知らぬ間にマラソンにハマっていったという方が多いのではないでしょうか。

 

 なので、中高生や陸上部が普段どんな練習をして速くなっているのかってあまり分からないですよね。

 

 なぜ本日この200m×5本というトレーニングをご紹介させていただこうと思ったかといいますと、テーマにもあるとおり、気軽にやれて、心肺機能向上に有効なトレーニングだからです。

 

 皆さんお仕事前の早朝に走ったり、仕事帰りの夜に走ったりする方が大半ではないでしょうか?

 

 この場合、インターバルトレーニングのような高強度トレーニングって特に早朝走られる方は、負担が大きいですよね。つまり、仕事中眠くなったりとプライベートに影響が出てくると思います。

 

 しかし、この200m×5本というトレーニングは、その日のお仕事にもほとんど影響がでない、疲労を持ち越さないトレーニングなのです。

 

 初めて200m×5本に取り組まれる場合は、最初の1回目から3回目ぐらいまでは若干筋肉が張ったり、疲労が残るかもしれませんが、慣れてしまうと翌日に疲労を残すことはなくなりますし、先述のとおり、そのあとのお仕事にも影響することがありません。

 

 どうでしょうか。この200m×5本というトレーニングに少し興味が出てきましたか。

それでは順に私が実際取り入れている内容も踏まえて解説していきたいと思います。

 

1 位置づけ

 まず200m×5本の位置づけですが、あくまで【補助】です。【メイン】練習ではありません。

 

 【補助】なので、筋トレや体幹補強、動きづくり等の同じ位置づけです。やらないよりやった方がいいトレーニング。ただこれだけやって速くなる練習ではありません。

 

 例えば・・・

①6~8km中強度走をやったあとに、200m×5本

②30分~40分低強度走やジョギングのあとに、200m×5本

のようにメイン練習の後にこの200m×5本を入れます。

 

2 ペース

 だいたい目安として1500m~5000mのレースペースぐらいの間で走ります。重要なのは【だいたいの目安】で良いということです。


 市民ランナーの皆さんで1500m、3000m、5000mをトラックで正式に記録会等で走りタイムを持っている方はほとんどいないと思います。


 私も一人タイムトライアルを緑地でしたことあるぐらいで厳密なタイムは分かりません。

 

 ここからは私の考えなので本当に参考程度で聞いていただければと思うのですが、呼吸がゼーゼーハーハーいうぐらいだけど、200m5本できるぐらいで十分効果はあると思います。

 

 私自身は時期や狙いがその時々ありますが、ほぼ全力に近いペース、ということは1500mぐらいのペースでやっております。なぜ、1500mぐらいのペースでやっているのかといいますと、私の最終的な目標はフルマラソン2時間18分で走ることだからです。

 

 2時間18分、サブ2時間20分であり、女子の日本記録で走りたいという夢、目標があります。2時間18分で走ろうと思うと1キロ平均は3分17秒ペースです。


 5km通過タイムは16分25秒です。逆算して2分から1分半は5000mを速く走れていないといけないと言われております。つまり最低でも5000m15分を切っておかないと厳しいということです。

 

 5000m15分ちょうどで1キロ平均3分00秒です。3分00秒より速いペースに慣れておきたい、走れるようになっておかないといけないんです。

 

 しかし、マラソントレーニングしながらこのペースでの練習がメイン練習になることはないですよね。

 

 今後の目標も考えて私は200mのペースはだいたい1500mレースペースで走っております。といいながらも今日私は、16km中強度走のあとに200m×5本入れましたが3分00秒(36秒)を超える時もありました。

 

 少し考え方を変えて、普段フルマラソンの練習していると、インターバルも量を重視して1km×10本とかだとなかなか1500mや5000mのペースで走る練習ってないと思います。そこで【補助】としてそれぐらいのペース感覚で走ってみると違う刺激が入り、かつ将来的にもそのペースに慣れるというのはいいことだと思います。

 

3 休息時間

 具体的には、80秒から短くて30秒でやっているようです。私は、よく下記の①~③の休息でやっております。


①200mジョグ

②1分休息(歩く)

③1分ジョグ

 

4 200m×5本をやる目的

 マラソンだけでなく中長距離走において重要なことは、速いペースをリラックスして走ることです。いくら速いペースであってもガチガチだと距離を維持できませんよね。


 つまり、目的はリラックスして速く走る走技術を身に付けることです。なので多少は余裕を残してやることが重要です。


 1500mのペースにおいても全力ではなく、ほぼ全力というペース。さらに休息も長くとったりして余裕をもってやることが重要です。

 

 あとはこの練習で心肺機能が高まります。そして最大酸素摂取量も向上します。

 

 中学生はそんなにインターバルをしなくても、中強度走と200m×5本でどんどん走力が向上します。中学生のメインは800m、1500m、3000mとなります。3000mは運動生理学的に最大酸素摂取量とものすごく密接のある距離であります。

 

 中強度の持久走と200m×5本でどんどん記録が向上するということは最大酸素摂取量の向上にも効果があると言えるはずです。

 

 タイムで9分台とかであれば全然この練習でいけます。

 

 市民ランナーの方で3000m9分台ってなかなか簡単なことではないですよね。市民ランナーの方で9分台ってかなりハードルが高い記録ですよね。

 

 だからこそ200m×5本という練習を取り入れる意味は非常に大きいと思います。200m×5本という練習を取り入れることで最大酸素摂取量がどんどん向上していくので、記録の向上にきっと役立ってくれると思います。

 

 繰り返しになりますが、この練習だと、一人でできて、そこまできつくないので継続しやすい練習となります。

 

 このブログを読んで、まだ200m×5本という練習をやったことがない方は、是非取り入れてみてください!

 

 あなたの記録向上に少しでもお役に立てれば幸いです!

 

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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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