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サブ3やサブエガを達成したい方必見!自分のランニングフォームを極める方法

更新日:10月17日

 突然ですが、あなたはランニングフォームについて悩んでいること、フォーム改善等を考えたことなどはありますか。つま先接地とか、真下接地とか、お尻ぽんぽん走りとか、お尻やハムストリングスなどの大きな筋肉を使って走ると良いとかいろいろ言われていますが、一体どのような走り方が良いのでしょうか?

 

 私はと言えば、大迫傑選手の大ファンということもあり、つま先接地を真似しようとしたこともあります!あのフォームは見ていて惚れてしまうぐらいかっこいいですよね。

 

 ただ私にはつま先接地は42.195km続けることはできませんし、ハーフマラソンですらできませんでした。

 

 つま先接地や、かかと接地、ミッドフット着地、腕の引き方等色々と試してみました。しかし、結局最後まで続けることができませんでした。

 

 そんな私は元プロランナーの池上と出会い、講義や書籍で勉強しトレーニングしてくうちに下記の考え方に至りました。

 

 それは「レースペースに対しどれだけリラックスして走れているか」が一番重要であるという考えです。

 

 元プロランナーの池上とは現在はウェルビーイング株式会社の代表取締役をしている男で、大学時代は帰宅部ながらセルフコーチングでハーフマラソン63分9秒、そしてプロランナーになってから大阪マラソン日本人トップ(2時間13分41秒)で走られております。


 彼はプロランナーとして自分の脚で稼ぎ生計を立てるべく、世界の一流指導者、一流選手の元に直接行って指導を仰ぐため、ケニア、ニュージーランド、ドイツ、オーストリアなど海外を単身で飛び回ってマラソンが速くなる真理を追求しました。

 

 話を戻しますと、私はそんな彼から色々学んだ結果、「レースペースに対しどれだけリラックスして走れているか」それだけ考えて走っております。なぜそのような結論になったのか、そしてこういった考えをすることのメリットは何なのか、それをこのブログで書いていきたいと思います。ランナーさんに参考になると信じていますので、もしあなたがランナーさんでしたら是非最後までお読みください。

 

まずは僕の走り方の動画がありますのでご覧ください。

 

 この動画は2024年3月びわ湖マラソン1週間前の10kmをマラソンレースペース(3’30”/km)でおこなった動画です。隣で池上が並走していただいていたので更にリラックスして走れた記憶があります。まだちょっと3‘30“/kmペースに対して力みはあるかなといった感じですが、この時も意識していたことはリラックスして走ること。

 

 なぜそこまでリラックスにこだわるのか。結論から申し上げますと、長距離走、マラソンにおいて一番重要なことは体内で生み出した力を省エネで使うことだからです。そして、実は私はこのことを野球を通じて経験していたので、スッと理解することが出来たのです。

 

 少し話は過去に遡ります。高校の野球部でのことです。私はなかなか試合で結果を残すことができず、バッティングフォームは毎日毎日試行錯誤しながらやっていました。

 

 ある試合後、全然打てなくて居残りで素振りをしておりました。そんな時、三木という仲のよかった同級生が声をかけてくれました。「ティーほったろか」

 

 ティーというのは、斜め前からトスしてもらって、それを正面のネットに打ち返すという練習方法です。自主練でできるバッティング練習は素振りかティーバッティングの二択でした。

 

 その時どんなティーをしたかというと、足をおもいっきり広げて下半身を使えないようにしてひたすら連続でボールを打つという練習でした。つまり、上半身、腕だけでひたすら150球ぐらいある箱を何箱も何箱も打ちました。

 

 1000球ぐらい打ちました。どうなるかというと上腕は全く使い物にならなくなりました。バットを握る力もなくただ落とさないように支えることが限界でした。

 

 それを見て三木は、「そろそろやな。」と言って、「足戻して普通に打っていいよ」と言いました。

 

 正直、握力も全くなくここから打てるかなといった感じだったのですが、まさかの

トスしてくるボールにすべてバットの芯に当たり、今までの自分では考えられないぐらい良い打球が打てるようになりました。

 

 自分では意味不明でした。でもトスしてくるボールをバットの芯にあて綺麗な打球を打つことができています。

 

 何箱か打ち終わり三木が、「むちゃくちゃリラックスして良いスイングできてるで。構えもそれぐらい楽に構えたらええねん。榮井は今まで力みすぎやねん。打とう打とうって思いすぎやし、フォーム意識しすぎ。だから力むことすらできひんように連続打ちさせた。このリラックスした感覚覚えときや。」とアドバイスしてくれました。

 

 その時からバッティングフォームは形を意識せず、リラックスして力まないスイングを意識して行うようになりました。ただ、実際意識してリラックスしようとしたり、力まないようにしようと思っても無理でした。なので、三木は強制的に力むこともできないぐらいバットを振らせたんだと思います。反復が必要だということですね。

 

 高校を卒業し、大人になってソフトボールのコーチ、監督をするようになり落合さんの本を読むようになってもこの記憶がよみがえりました。

 

 中日ドラゴンズ元監督の落合博満さんも「コーチング」という著書でこのように語られております。2001年の春、横浜ベイスターズのキャンプで臨時コーチを任された時、多村選手へ指導されたことが書かれております。以下引用です。

 

「多村に接した私も、「そのフォームはダメだから、こうやって構えて打て」というのではなく、ただひたすらバットを振らせた。振らせる量は半端ではない。2時間、3時間の間に、1000~1500回振らせた。

 

 私の分析では、模倣したフォームで10時間に1000回振れと言えば、ローズの形のままでできると思う。しかし、2時間に1000回(7.2秒に1回)以上振らなければならないとなれば、ローズを模倣した形では無理だ。なぜなら、多村の体格でそのスイングをしていたら、余分な力を使って疲れてしまうからだ。案の定、多村は、次第に少しでも楽をして振れるように自分自身でフォームを変えていった。

 

そして、最終的にはローズのフォームの影も形もなくなって、多村自身が一番楽をして振れるフォームを自分でつかんだのだ。」「コーチング」(落合博満,2001,p22-23)

 

 この箇所を読んだときに鮮明にあの時の、三木との練習を思い出しました。今このブログを書きながらも、あの二人で練習した記憶が鮮明に蘇ってきます。

 

 話をランニングフォームに戻しましょう。最初はランニングフォームについて色々と試しておりました。そこから池上と出会い、マラソントレーニングについて勉強していく中で「距離走(ロングラン)」の考え方を学びました。

 

 野球部の時の経験があったおかげが、池上の著書「マラソンサブ3からサブ2.5の為のトレーニング」のある部分を読んで、「やっぱりこれだ!」とビビッときた部分があります。

 

こちらも以下引用です。


私達の体は何度も何度も同じ動きを繰り返しているとその動作を楽に行おうとする習性があります。ということは、何度も何度も走ってある程度苦しい状況や脚が重い状況を体に経験させれば、自然と走り方は理に適ったものになっていくということです。

 

ある程度の量をある程度苦しかったり、脚が重くなった状態で走り続けることが、理に適った走り方を身に付ける一番の近道です。分かりやすい表現で言えば、理に適った走りとは楽に速く走れる走り方です。ということは、「苦しい」あるいは「苦しくはないんだけど全くもって楽ではない」という状況で、走り続けることです。

(マラソンサブ3からサブ2.5の為のトレーニングp56-57)

 

 私はこの部分を読んで、高校時代のあの練習と距離走(ロングラン)が結び付き、力まずリラックスして走ることが、自分のランニングフォームを極める方法ではないかという結論に至りました。

 

 このリラックスして力まず走れるようになるには、毎日の反復、そして距離走のような練習が必要であることは間違いありません。そして、補強として動きづくりや体幹補強がそれを助けてくれるトレーニングになると思います。

 

 今このブログを書いている私はあまり距離走をできておりません。平日はフルタイムで仕事をし、土日は子どものソフトボールの監督をしているので、終日それでつぶれてしまいます。まとまった時間を確保することが難しく、20km以上の練習ができておりません。そうなると、リラックスして走る技術というのがなかなかできていないなと自負しております。

 

 この10月1日から池上が経営するウェルビーイング株式会社でお仕事させていただくことになり、平日に距離走できる日を確保し何とか自己ベスト更新できるように自分自身頑張って参ります。

 

 最後にまとめさせていただきますと、ランニングフォームで一番大切なことは、「レースペースに対しリラックスして走れていること」です。


 このリラックスして走れるフォームを身に付けるためには、毎日の反復が必要で週に1回もしくは2週に1回は距離走を実施し、脚が重くなった状態で走り続けることで体は楽な動きをしようとし、自然と理に適ったフォームになる。

 

 本日は、自分のランニングフォームを極める方法について書かせていただきました。

ランニングフォームという観点からも「距離走」は重要だということがあなたにとって参考になれば幸いです。

 

 これからも、あなたのお悩み解決や、タイムの向上に少しでもお役に立てるよう有益な情報発信ができるように頑張ります。

 

 最後にマラソンサブ3やサブエガを目指されている方にお知らせさせて頂きます。現在わが社ウェルビーイング株式会社では大阪マラソン過去5年間で数百人のサブ3達成、サブエガ達成をサポートしてきた池上秀志の書いた『マラソンサブ3からサブ2.5の為のトレーニング』(3000円)の原稿データをPDFファイルで無料でプレゼントさせて頂いております。マラソンサブ3やサブエガを目指されている方は今すぐこちらをクリックしてお受け取り下さい。

 


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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

© 2020 by ウェルビーイング株式会社

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