top of page

私が「調整」で失敗した話

こんばんは!

 

ウェルビーイング株式会社 榮井です!

 

今回は、「私が「調整」で失敗した話」というテーマで書かせていただきます。

 

私が「調整」で失敗したレースは、2023年3月12日びわ湖マラソンです。

後半失速とかそんなレベルではりません。

 

途中棄権・・・?

 

でもありません。

 

DNS。スタート位置にも立てませんでした。

 

今文章書きながらも、あの時の光景を鮮明に思い浮かべることができます。

 

まず、私はこのびわ湖マラソンで絶対にサブ2.5を達成する思いでトレーニングを積んでおりました。

 

レースの5週間前の40km走ではave3‘55’‘/kmでこなすことができました。

ほぼほぼレースペースの90%でこなすことができました。

 

その後はちょっと疲労が一気に出てきて調整するのが難しかったのですが、レース2週間前の最後の距離走30km走では、3’50’’/kmと調子も上がってきており、8日前刺激の10kmテンポ走では3‘30’‘/kmでした。

 

この感覚で42km走れそうだなといい感じでリズムを確認することができました。

 

この10kmテンポ走をした日が実は、午前中に弊社ウェルビーイング株式会社代表 池上の走り方講習会があり、午後から10km走があったのでそれに便乗して走らせていただきました。

 

その時の映像がこちらです

 

並走していただいたおかげですが、かなり余裕持ってリラックスして走れたのを覚えております。

 

レースで最高の結果を出すためには、「鍛える練習」をして、「レースで結果を出すための練習」が必要です。ここの詳細は省略させていただきます。

 

簡単に説明させていただきますと、基礎練習を積み、最後実戦的な練習を取り入れながら、体を超回復させていきます。

 

「体がレース仕様に仕上がり、疲労が抜けてフレッシュな状態」でレースを迎えるということです。

 

この「レースで結果をだすための練習」のひとつに「調整」があります。

 

これが「調整」の目的であります。

 

「調整」の目的をまとめさせていただきますと、下記のとおりとなります。

1余分な疲労を取り除くこと

2それまでのトレーニングに対して、体を最大限適応させること

 

私は、びわ湖マラソンでは、2月27日からレースの日までの2週間を「調整」の期間としました。

 

厳密には2月27日からというわけではなく、だいたい4週間前ぐらいから徐々に練習を軽くしていき最後の2週間は本当に上記2つの目的だけを意識して過ごしていくイメージです。

 

当時の練習日誌を載せさせていただきます。


 

ree

 

2月27日(月) 11km低強度(5’24’’/km)

2月28日(火) 10km低強度(4‘25’‘/km)

3月1日(水) オフ(前日仕事の影響)

3月2日(木) ファルトレク15×1’/1’(3’10’’~3’05’’/km)

3月3日(金) 12km低強度(5’13’’/km)

3月4日(土) 10km高強度(3’30’’/km)★8日前刺激

3月5日(日) 22km中強度(4’06’’/km)

3月6日(月) オフ

3月7日(火) 7kmジョギング(5’53’’/km)

3月8日(水) ファルトレク10×1‘/1’

3月9日(木) オフ

3月10日(金) 15km低強度(4‘09’‘/km) 低強度?

3月11日(土) 3kmアップ+1km(3’26’’/km) ★前日刺激

3月12日(日) びわ湖マラソンDNS

 

 

正直、今見返すと修正を加えたい部分はありますが、2週間前の高強度のトレーニングは、8日前刺激、4日前刺激、前日刺激の3日だけです。

 

あとは低強度やジョギングです。

 

ファルトレクも流し感覚でやったと思うのですが、どちらもいらなかったかなと思います。

 

3月10日の低強度走が早すぎるのでジョギングで良かっただろと突っ込みたくなりますが・・・

 

まあそれでも、前日まで普通にトレーニングできていたのに、なぜスタート位置に立つことができなかったのか。

 

それは、前日発熱してしまったからです。

 

私は、京都駅すぐ近くのビジネスホテルに泊まりました。

夕方チェックインしましたが、もちろんその時は元気でした。

 

夕食もあらかじめ決めていたものを食べました。

自宅からおにぎり持っていき、コンビニで納豆、みそ汁そしてバナナとスポーツドリンク。

そしてモルテン飲みました。

 

カーボローディングもウォーターローディングもしっかりできました。

 

そしてホテルの近くに銭湯があるのを事前に調べていたので、そこに行きました。

 

そこで交代浴もして体もばっちりだ!

 

という気持ちであとはベッドに入るだけでした。

 

そこで夜中何度かトイレで目が覚めたりしました。

自分は結構、ホテルとかでぐっすり眠れるタイプではないので、そこまでは気にしてなかったのですが、深夜ぐらいやけに体がだるいなと思いました。

 

そこから1時間おきぐらい目が覚めて、トイレに行って・・・

 

そこからだんだんこれは、ヤバいな・・・

 

多分体調崩したなと思いました。

 

そして朝起きてもやっぱり体はだるくどうしようかと悩んでおりました。

 

ただこの日は、深澤さん、道下さんも一緒にレース走る予定でした。

 

また池上さん、syokoさんも応援に駆けつけてくれることを知っていました。

 

まずは現地に向かおうと思い、会場まで行きました。

 

かなり到着が早かったのを覚えております。

 

とりあえず、ウォーミングアップして決めようと思い軽く走ってみました。

もう一瞬で走れないことが分かりました。

 

いざ走ってみるとフラフラして走れる状況じゃありませんでした。

 

この時の気持ちは、せっかく応援に来てくれるのに、どうしよ。情けないな・・・

とそんなことを考えていました。

 

徐々に人も集まりだし、池上さんから電話がかかってきました。

池上さん、深澤さんとも合流し、深澤さんは着替えてアップを始めました。

 

池上さんに状態を伝えることにしました。

 

「池上さん、レース棄権しようと思います。昨日の夜から多分体調崩してしまいました。」

 

多分そんなことを話したと思います。

 

池上さんからは

「どれだけ注意していても、一流のプロランナーでも風邪をひいたり体調崩して棄権することもあります」

「レースを走らないということは、このまま次のトレーニングができるということです。」

「そう考えるとマイナスだけではないです」

 

こんな感じでお話いただいたのを覚えております。

 

前回の防府読売マラソンでサブ2.5できなかったので、今回のびわ湖マラソンでサブ2.5して池上さんに報告したかったのですが、それができなかった悔しさや情けなさは今も忘れません。

 

ここまでがびわ湖マラソン走れなかった経緯なのですが、このお話と「調整」がどう関係あるのかということですが、「調整」の時期は新しい刺激はかけてはいけないんです。

 

「調整」の目的は

1余分な疲労を取り除くこと

2それまでのトレーニングに対して、体を最大限適応させること

です。

 

新しいことをすると体がどう反応するのか分からないからです。

 

それはつまり、トレーニングだけではない。ということです。

 

私が犯した過ちは、ずばり銭湯に行っての交代浴だと思います。

 

あくまで仮定の話なので、それが原因なのかは分かりませんが、今までやってきてなかったことをやったのは交代浴です。

 

読者皆様も練習部分については、気を使い色々と情報を集めて練習計画を組んでいかれると思いますが、意外にそれ以外の部分つまり、リカバリーや食事も「調整」の時期は特に気を付けてください。

 

とはいっても実際体調崩すことについては、どれだけ注意して、手洗いうがい等、感染防止をしていたとしても感染症にかかるときはかかります。

 

我が家のように、小学生2人、保育園児2人いると常に誰かひとりは鼻水垂らしたり、咳したりしております。

 

冬場は特に、色々な病気を学校や保育園でもらってきます。

 

なので自分でできることをやるしかないので正直、私からこれ以上のアドバイスはできません。

 

今まで定期的に銭湯いって交代浴などしないのに、新しいことをしたといった過ちを犯さないようにしていただけばと思います。

 

やはり、トレーニング内容について今見返すと修正すべき点が何点かありました。

 

先述したとおりではありますが、まずはファルトレクについてです。

流し感覚でやったと思うのですが、どちらもいらなかったかなと思います。

 

それよりも4日前刺激で5kmマラソンレースペース1本でよかったと思います。

少しでもマラソンレースペースより速い動きに慣れておきたかったという思いがあったの

ですが、やはり今思うと2週間の中でファルトレク2回は必要なかったと思います。

 

あとは、3月10日の低強度走の距離も多い気がしますし、ペースが速いです。

中悠強度ぐらいのペースなので、疲労を抜くことを考えるとジョギングでもよかったのかなと思います。

 

どうしてもその時の仕事の忙しさとかがあるので、練習内容だけ見てもすべて思い出せるわけではないですが、このように客観的に見て、どの練習は必要なかったのではないか等、検討し今後の練習計画を考える参考にはすべきだと思いました。

 

読者皆様の中には、まさに今「調整」の時期である方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

11月後半から大きなマラソン大会も毎週のように各地で開催されていると思います。

 

そんなあなたに弊社ウェルビーイング株式会社副社長の深澤が「調整」に特化した講義を現在作成しております。

 

「調整」目的を一から解説し、マラソンレース前の「調整」時期の具体的な練習メニューの紹介があります。

そして、なぜこの練習内容なのかといった根拠を解説いただくことで、理解しながらその練習に取り組むことができるようになります。

 

何より私自身が勉強になったのが、深澤自身の成功例と失敗例をすべて包み隠さず公開して解説していただいております。

 

やっぱり人の失敗談ってなかなか聞くことができないので、非常に勉強になります。

 

なので、今回のブログでは、僕自身の失敗談を書かせていいただくことで、読者皆様が一人でもレースで失敗しないようになればいいなと思い書かせていただきました。

 

深澤の講義ですが、近日公開予定です。(できれば今週末)

 

是非、楽しみにしていてください!

 

 

素敵な夜をお過ごしください

ウェルビーイング株式会社 榮井

 
 
 

コメント


筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

© 2020 by ウェルビーイング株式会社

bottom of page