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コスパ最強200m×5本とおすすめのセット練習

 こんにちは!

 

 ウェルビーイング株式会社 榮井です。

 

 本日は、コスパ最強200m×5本とおすすめのセット練習というテーマで書いていきたいと思います。

 

 先日メルマガでご紹介させていただきました「気軽にやれて心肺機能向上に有効なトレーニング」というブログ記事はもうお読みいただけましたでしょうか。

 

 まだお読みになられていない方は、日々のトレーニング計画を立てる上で参考になる内容となっておりますので、是非こちらをクリックしお読みください!

 

 先日の「気軽にやれて心肺機能向上に有効なトレーニング」というブログでは200m×5本という練習を紹介させていただきました。

 

 実は、私が基礎構築期に頻繁に取り入れている練習メニューが中強度の持久走200m×5本というセット練習です。

 

 この2つの練習は、弊社ウェルビーイング株式会社代表の池上も選手としての経験、コーチとしての経験からも非常にコストパフォーマンスの高いトレーニングとおっしゃっております。

 

 では具体的なやり方についてご説明させていただきます。

 

 まず、コスパ最強という意味ですが、トレーニング負荷に対してトレーニング効果のあるトレーニングと定義させていただきます。短い走行距離で結果を出すことがコスパが良いと言われることがありますが、でもそれは強度が無視されていることが多い気がします。重要なことは、日々継続できてトレーニング効果が高いということです。

 

 200m×5本とおすすめのセット練習は、30分から40分の中強度の持久走です。長距離走・マラソンにおいて重要なことは、酸素を使って効率よく生み出すエネルギー能力を鍛えることです。なので、距離があまりにも短すぎると効果がなくなってしまいます。30分から40分という時間に厳密な根拠はありませんが、これは池上が数千人の市民ランナーさんを指導させていただいている経験から導き出した時間となります。もうちょっと幅を持たせて20分から40分が一番費用対効果が高いといえるということです。

 

 実業団選手など基礎体力の高い選手は、60分前後の中強度の持久走をされているようです。全国高校駅伝に出場するようなチームは、10kmを3分40秒ぐらいの練習が中強度の練習になるようです。

 

 私自身は今シーズンサブ2.5を目指しており、5000mは16分を切ることが一つの目安にもなってくるので、今の基礎構築期には、中強度の持久走のペースが4分00秒を切って走れるレベルまでもっていきたいと思っております。

 

 では中強度の持久走のペースについてですが、中強度の定義としては、「主観的に楽ではないけどきつくもないペース。翌日疲労を残さない最も速いペース。」です。インターバル走の翌日に、もう一度同じインターバル走はできないですが、中強度の持久走は、翌日も同じ練習ができる強度です。

 

 あえて客観的な数字をあげるとすれば、5000mのレースペースに+50秒から±10秒ぐらい。例えば5000m20分ちょうどの人にとっては、1キロ4分00秒ペースに+50秒±10秒なので、5分00秒から4分40秒ぐらいになります。

 

 また最大心拍数の80%前後になります。

 

 しかし、上記数字はあくまで目安なので、一番大切なことは、主観的な感覚でトレーニングすることです。

 

 翌日に疲労を残さないペースが上限であるということは、毎日やろうと思えば毎日できるペースです。日々できる当たり前のレベルを上げることは、つまり土台が大きくなるということです。土台が大きくなれば、頂点にある強度の高い練習のレベルも上がるということです。

 

 いきなり1000×5本を3分00秒ペースなんてできないと思います。(できる方もいらっしゃるかもしれませんが・・)

 

 じゃあこれをできるようにはどうしたらいいのか?と考えると、日々できる当たり前のレベルを上げていくしかありません。土台や基礎体力という言い方がしっくりくるかと思います。

 

 ここまで中強度のレベルを上げていく重要性についてお伝えしました。今まで週に2回のポイント練習で、それ以外は完全休養かジョギングという方がいらっしゃいましたら、是非30分から40分の中強度の持久走を練習のメインにし練習計画を作ってみてください。

 

 今回、なぜこの30分から40分の中強度の持久走と200m×5本というセット練習がおすすめなのかといいますと、これは私個人の主観、感覚でもあるのですが、中強度の持久走をした後は、体が温まり200m×5本という練習に移行しやすいのです。

 

 全然低強度走の後に、200m×5本でも効果は変わらないですし、問題ございません。ただ私個人的な感覚としては、低強度の日は低強度の日という気持ちになります。

低強度走のあとに、「よっしゃ!200m×5本やろう!」という気持ちにはあまりなれません。そして、何より履いているシューズがジョグ用とかなので、どうしても200m×5本するには難しいです。

 

 中強度走の日だと全然カーボンはいったシューズで走ることもありますし、そのシューズだと200m×5本も非常に走りやすいです。

 

 そして仕事前に中強度走の持久走をした後に200m×5本をすると心身ともに非常に気持ちよく、頭もさえ、仕事に集中できるモードになります。あくまで個人的な感想なのですが、一度試してみてください!

 

 補足ですが、ここまで読むと毎日中強度の持久走をすればいいのかと思ってしまいますが、そういうことではありません。中強度の持久走+200m×5本をした翌日は低強度走で確実に体を回復させてあげることが大切です。

 

 中強度走というのは、体の回復を目的とした強度ではありません。

 

 人間の体は、トレーニングをして強くなる、つまり走力が向上するのではありません。トレーニングという負荷をかけて、その負荷により疲労して、その疲労から回復することで、強くなり、走力が向上するのです。

 

例えばトレーニングを1週間のサイクルで考えると下記のようになります。

月:休養

火:30分から40分の中強度の持久走+200m×5本

水:60分低強度走

木:30分から40分の中強度の持久走+200m×5本

金:60分低強度走

土:30分から40分の中強度の持久走

日:90分低強度走から中強度走

 

 もちろんあくまで一例になります。そこに週に1回スピードトレーニングを入れるようになれば適宜200m×5本は必須ではなくなりますし、バリエーションとしては色々と無数にあります。要はトレーニングから回復する機会もきちっと設けてあげてください。

 

 今回は、200m×5本のセット練習としておすすめのトレーニングメニュー、30分から40分の中強度の持久走について書かせていただきました。

 

 少しでも今回の情報がお役に立つことができれば幸いです。

 

追伸

 

人間の体は、トレーニングをして強くなる、つまり走力が向上するのではありません。トレーニングという負荷をかけて、その負荷により疲労して、そこから回復することで、強くなり、走力が向上するのです。」とお伝えさせていただきました。

 

 この部分を詳しく解説させていただいている「知っているようで知らない超回復の原理」というブログ記事を改めてご紹介させていただきます。

 

 まだお読みになられていない、もう一度読んでみようと思った方はこちらをクリックしてください。

 
 
 

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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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